はじめに
日常生活の中で「金利」という言葉をよく耳にしますが、具体的にどういった意味を持つのか、どのように決まるのかは少し複雑に感じられることも多いでしょう。
本コラムでは、金利がどういうもので、どのように私たちの生活や経済活動に影響を与えるのかを、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。
金利とは? – お金の「賃貸料」
金利とは、お金を借りる際に支払う「賃貸料」にあたります。
経済活動を行う政府や企業、個人などの「お金が不足している人(経済主体)」が、お金を貸すことができる人(経済主体)から資金を借りる際に支払うものです。
例えば、住宅ローンを組むときや企業が事業資金を調達する際などに金利が発生します。
金利は、「お金を借りるための料金」として、一定の「元本」に対して何パーセントの割合で支払うかを表したものです。
たとえば、金利が2.5%の場合、借りた金額の2.5%が金利として支払うべき金額となります。
例:住宅ローンの金利
住宅ローンで4,000万円を借り、年間に100万円の金利を支払う場合、金利(利率)は次のように計算できます。
100万円÷4,000万円×100=2.5100万円 ÷ 4,000万円 × 100 = 2.5%100万円÷4,000万円×100=2.5
この場合、2.5%が金利となります。
金利と利率の違い
金利と利率は似た言葉ですが、微妙に意味が異なります。
- 金利
市場全体の金利や経済活動の視点から、金利の上昇や下降が語られる際に用いられる表現です。 - 利率
主に個別の金融商品に対する収益率を指します。
たとえば、「定期預金の利率が0.8%」のように使われます。
金利の決まり方 – 市場の需要と供給
金利は金融市場における「資金の需要と供給」のバランスで決まります。
金融機関は資金が余っている場合には市場に投資し、資金が不足している場合は市場から資金を調達します。
この市場の需給バランスにより、金利が上下します。
- 金利上昇のフェーズ
お金を借りたい人が多いと、貸す側は金利を引き上げる傾向にあります。
需要が増えると金利が上昇し、最終的に借り手が「これ以上の金利では借りるのをやめよう」となる地点でバランスが取れます。 - 金利下降のフェーズ
反対に、貸し手が多く借り手が少ない場合、借り手が主導権を握り、金利が低下します。
貸し手が金利を下げないと資金が借りられないため、供給が増え、金利が下がることになります。
このように金利は市場の「価格メカニズム」によって決まっていくのです。
金融仲介機能と金利
金融機関は、預金者が預けた資金を借り手に貸し出すことで「金融仲介機能」を果たしています。
この際、金融機関が預金者に支払う預金利息(預金金利)よりも、貸出利息(貸出金利)を高く設定することで利益を得ています。
この利益のことを「利ザヤ」と呼びます。
金融機関が市場から調達する資金にもコストがかかり、このコストも金利の一部として反映されます。
また、金利についての知識は相続や資産運用においても重要な役割を果たします。
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