相続は一見複雑そうに見えるかもしれませんが、適切に対応することで大きな問題を未然に防ぐことができます。
本コラムでは、相続の基本的な概念から、相続財産の確認方法をご紹介いたします。
初心者でも分かりやすく説明しますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
相続とは？基本のキ
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産や権利を、遺族や指定された相続人が引き継ぐことを指します。
相続には以下の2つの主要な要素があります。
- 正の財産
現金、預金、不動産、株式など、価値のあるもの。 - 負の財産
借金や未払いの税金など、支払う必要があるもの。
相続の基本は、被相続人の遺志に従うことです。
遺志を確認するためには、まず遺言書があるかどうかを調べることが大切です。
遺言書が存在しない場合や内容が不明な場合は、法律に則って相続手続きを進める必要があります。
相続財産にはどんなものがあるの？
相続財産は、現金や不動産だけではありません。
以下のようなものも含まれます。
1. 現金と預金
銀行口座に預けられている現金や貯金はもちろんのこと、いくつかの口座に分散されている場合があるので、全ての口座を確認する必要があります。
2. 不動産
不動産には、土地や家、店舗、農地などが含まれます。
これらは評価額が高いですが、正確な評価や分割が難しいため、専門的な知識が必要です。
3. 自動車や貴金属
自動車やジュエリー、貴金属、骨董品なども相続財産として扱われます。
これらはしっかりと管理し、価値を評価することが求められます。
4. 投資関連の資産
株式、国債、債券などの投資資産も相続の対象です。
取引履歴や証券証書などの書類を確認する必要があります。
5. 知的財産権やビジネス関連の権利
著作権や特許、ゴルフ会員権、ビジネスの債権なども相続の対象となります。
これらの権利や契約内容も確認しなければなりません。
相続財産の確認方法
相続財産を正確に把握するためには、以下の手順を踏む必要があります。
1. 現金と預金の確認
銀行口座の残高を確認するためには、通帳やインターネットバンキングの記録を確認し、必要に応じて金融機関に問い合わせます。
2. 不動産の確認
不動産の確認には、以下の書類が役立ちます。
- 固定資産税の納付書や登記簿謄本を確認し、所有している不動産の種類や価値を調べます。
- 法務局で登記簿謄本を取得し、現在の所有者を確認します。
- 固定資産評価証明書を取得し、現在の評価額を確認します。
3. 自動車や貴金属の確認
- 自動車の保険証券や車検証を確認し、所有している自動車の種類や保険の状態を確認します。
- 貴金属やジュエリーは、銀行の貸金庫に保管されている場合が多いので、銀行に問い合わせて確認します。
4. 投資資産の確認
- 証券会社からの通知や配当金の明細書などを確認し、取引履歴や投資資産の状態を調べます。
5. 知的財産権やビジネス関連の権利の確認
- 著作権、特許などの権利証書や契約書を確認し、その内容や価値を評価します。
- ビジネスの債権については、契約書や請求書などの書類を確認します。
負債と相続の関係
相続には正の財産だけでなく、負の財産も含まれます。
負の財産には以下のようなものがあります。
1. 借金やローン
住宅ローンや消費者金融の借金など、残っている借金は相続人に引き継がれます。
これらの負債は相続の際に確認し、対応策を考える必要があります。
2. 未払いの税金
相続税や未払いの所得税、住民税なども相続の対象です。
これらの未払い税金の確認と支払いが必要です。
3. 連帯保証人としての責任
もし被相続人が他人の借金の連帯保証人になっていた場合、その責任も相続人に引き継がれます。
契約書などを確認し、対応を検討します。
相続に関する法律と手続き
相続には法律に基づく手続きが多数あります。
以下は基本的な手続きの一部です。
1. 遺言書の確認と検認
遺言書があれば、その内容を確認し、必要に応じて家庭裁判所で検認を受けます。
2. 相続人の確定
相続人の範囲を確認し、戸籍謄本などの書類で証明します。
3. 相続税の申告と納付
相続税の申告書を作成し、所定の期限内に税務署に提出します。
4. 相続登記
不動産の名義変更を法務局で行います。
これには必要な書類を準備し、手続きを行います。
まとめ
相続は様々な側面があり、初心者には難しい部分も多いです。
しかし、基本的な知識を持ち、適切な手続きを踏むことでスムーズに進めることができます。
また、相続のプロであるシャルル株式会社人生相談所に相談することで、より安心して相続手続きを進めることができます。
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