こんにちは、シャルル株式会社です。
2024年から、新しい少額投資非課税制度(新NISA)が始まりました。
これにより、投資対象を選ぶのが難しいと感じるかもしれませんが、今回は初回の対象として海外株投信を取り上げ、具体的には全世界株型と米国株型を比較してみようと思います。
まず、全世界株に投資する公募投信の中で、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が注目されています。
この投信は「オルカン」とも呼ばれ、その純資産は非常に大きいです。
オルカンが採用しているベンチマークは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)で、広範囲にわたる分散を特徴としています。
この指数は世界の上場株式の約85%を網羅しており、先進国や新興国など23カ国と24カ国にまたがる2900以上の銘柄が組み入れられています。
2023年末時点での国別構成比は、米国が63%、日本が5%、英国が4%などとなっています。
総時価総額は67兆ドルで、これは米S&P500種株価指数の42兆ドルを大きく上回っています。
一方で、S&P500は米国の主要な503銘柄で構成されており、ハイテク企業を中心にした上位10銘柄が全体の3割を占めています。
オルカンに比べて集中度が高い特徴があり、「米国の一流ハイテク企業のイノベーションに期待する商品」と言えます(下記グラフは日本経済新聞より)。
これまでの実績を見ると、S&P500に投資した場合、1989年末からのトータルリターンは27倍にもなり、特に近年は2019年以降の5年間だけで2.1倍という成績を記録しています。
一方、オルカンの実績も主に米国株が牽引しており、どちらを選ぶかには意見が分かれています。
S&P500の優れた成績に対しては、「10年以降の好調が続きすぎており、今後の下落も考えられる」といった意見もあります。
最近では個人投資家の動きも変わってきており、国内の公募追加型株式投信の中で、オルカンが上位にランクインしていることが報告されています。
オルカンには値動きの安定性を求める投資家が多いようで、例えば1998年に新NISAの上限額である1800万円を購入した場合、リーマン・ショックの最安値時の損失がS&P500よりも抑えられたとの試算もあります(下記表は日本経済新聞より)。
ただし、新興国は政治や地政学、企業統治などのリスクを抱えているため、投資の際には注意が必要です。
経済成長においては、米国は強いとされており、成長率の面でも期待されています。
しかし、新興国の成長も取り込める多国籍企業が存在するため、投資先を選ぶ際には慎重な検討が必要です。
つまり、今後の投資先を選ぶ際には、米国企業や新興国の成長に期待するかどうか、またリスクをどれだけ取るかなどを考慮して、自分に合った選択をする必要があります。
シャルル株式会社は、金融商品を取り扱っているわけではありませんので、あなた様の資産がどのように増やせるかということを第一に考えて、一緒に最適解を探します。
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